【整体院・整骨院・鍼灸院】ネット集客&リアル集客のメリット・デメリット

【整体院・整骨院・鍼灸院】ネット集客&リアル集客のメリット・デメリット
整体院や整骨院、鍼灸院をオープンする際、集客に取り込むことはとても大切です。
なぜなら、どんなに素晴らしい施術院をオープンしても、その存在を知られていなくては誰も来てくれないからです。
 
集客方法は大きく分けて、ネットを使った集客と、紙媒体などを使った集客があります。
どちらの集客方法にも、良いところ悪いところがあるので、どちらか片方だけに取り組むのではなく、ネットとリアル両方を上手く組み合わせて集客することが理想です。
 
そこでこのページでは、ネット集客とリアル集客のメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
 
それぞれの集客法の特徴を知り、上手く組み合わせて整体院・整骨院・鍼灸院の集客を成功させていきましょう。

ネット集客 3つのメリット

まずはネット集客から見ていきます。
ネットを使った集客は、ネットショップやネット上のサービスだけに使われれるものではありません。
 
リアルで店舗を構えているところはもちろん、整体院・整骨院・鍼灸院のようなリアルに院を構えているところの広告・宣伝にも、非常に効果的にはたらきます。
 
それではネット集客には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。今回はメリットを3つご紹介します。
 

メリット1:SEOでニーズの高い顧客にアプローチできる

メリット1:SEOでニーズの高い顧客にアプローチできる
ネットでは、SEOで集客に取り組むことができます。SEOは自分で対策すれば、費用0円でできる低コストな集客法です。
 
SEOでアプローチできるのは、すでにニーズが顕在化している、見込み度の高いお客様です。
 
例えば、新宿エリアて整体院・整骨院・鍼灸院を探している人は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンに「新宿 整体院」という検索ワードを入れます。他にも「この症状を新宿の整体院でどうにしかして欲しい」など、より局所的なニーズで検索する場合もあります。
 
検索エンジンは、検索されたキーワードに合ったページを表示させます。このように、ある検索ワードが入力されたときに、自分のサイトが上位表示されるようにする対策が「SEO(Search Engine Optimization)」です。
 
SEOをしていれば、「新宿 整体院」など、まさに今整体院を探しているニーズの高い層に自院のホームページを見せることができます。
 
つまり、「今、整体院を必要としている人」に効率的にアプローチできるのです。検索するユーザーが持っているニーズと、自院の強みや特徴をマッチすれば、ユーザーは整体院へ足を運んでくれるでしょう。
 
見込み度の高いお客様に、無料でアプローチできるところがネット集客のメリットの1つと言えます。

メリット2:全国に露出できる

メリット2:全国に露出できる
ネットで集客するメリットの2つ目は、全国に露出ができるということです。紙媒体で集客する場合は、地域から全国区に広げれば、それだけ費用も増やさなければいけません。しかしネットでは、一部地域に絞っても、全国に広げてもかかる費用は変わりません。
 
たとえばネット上にホームページを公開すれば、一部の地域だけではなく全国どこからでもユーザーがアクセスできるようになります。
 
施術院は基本的には、地域密着型のビジネスです。来てくれる人たちは、近くに住んでいる人、もしくはそのエリアが生活圏内に入っている人ばかりなので、高い費用をかけてまで、全国の人に情報を発信する必要はありません。
 
ですが、「少し遠いけど、腕がいいと評判の施術院だから」と、遠くから来てくれる人がゼロとは限らないのです。ネットのように、費用をかけずに全国的に宣伝できるのであれば、取り組んだ方がより多くのお客さまを集められる可能性が高まります。
 
地域を限定せずに自院をアピールできるのが、ネット集客のメリットと言えるでしょう。

メリット3:さまざまな広告に掲載できる

メリット3:さまざまな広告に掲載できる
ネットには様々な広告があります。この様々な広告に掲載できるのが、ネット集客の3つ目のメリットです。
 
例えば、検索結果上部に表示するための「リスティング広告」や、口コミなどが掲載されている比較サイトに掲載される「ディスプレイ広告」、「バナー広告」など、さまざまな広告の種類があります。
 
しかも、1回のクリックにつき数十円~数百円、1000回の広告表示で2000円など、低コストから始められるものも多く、開業したばかりの施術院でも取り組みやすいでしょう。
 
ただホームページと異なり、ネット広告は法律の表現規制を受けるので、あまり煽ったような表現はできません。あくまで「〇〇地区の整体院です」「夜間も営業しています」など、基本的情報のみの掲載になります。
 
それでも多くのユーザーの目に触れることになるので、まずは存在を知ってもらうという観点では、ネット広告は非常に重宝します。

ネット集客 3つのデメリット

ネット集客は広いターゲット設定ができて整体院・整骨院・鍼灸院の集客に最適にも思えますが、一方でデメリットもいくつか挙げられます。

デメリット1:SEO対策が必要となる

デメリット1:SEO対策が必要となる
ネットで集客をすると言っても、自分のホームページが上位表示されるなど、まずは人の目につきやすくなければいけません。ネットで集客するには、必ずSEO対策をしなくてはいけない、というのがデメリットの1つです。
 
検索エンジンでホームページを上位に表示させるには、先ほど説明したSEO対策が必要ですが、SEO対策は簡単にできるわけではありません。
 
とくに現在は検索エンジン側の審査も厳しくなり、ただ検索ワードを大量にサイトに載せておくだけではなく、そのサイトと検索ワードとの一貫性やコンテンツの質などが重視されるようになりました。
 
一貫性があるサイトや質のいいコンテンツが元から多いサイトには有利ですが、それでも「新宿 整体院」などの競合が多いワードなどでは他院に負けてしまうこともあります。
 
その場合は、狙うキーワードを選び直したり、より質の高いコンテンツを新しく作成したりなど、様々な対策が必要です。
 
最低限SEO対策には取り組まなければ、ホームページへ人を連れてこれないとうのはネット集客のデメリットと言えるでしょう。

デメリット2:競合と比較される

デメリット2:競合と比較される
リアルでは、整体院が3軒も4軒も並んでいることはほぼありません。しかしネットでは、検索結果に、3軒、4軒どころか、「10軒以上、整体院が並んで表示される」等と言うこともあります。
 
つまり、ネットは競合と比較されやすい場所です。競合と比べられてしまうところが、ネット集客のデメリット2つ目でしょう。
 
ネット上には非常に多くの同業者がホームページを開設しています。そのため自院が取り込みたいと考えていたユーザーに対して、他院もアプローチしている可能性は高いです。
 
競合が多い中、いかに自院の強みや特徴をアピールして差別化させるのか、そして魅力的で来た人が使い勝手の良いホームページを運営できるかどうかが、ネット集客を成功させられるかのポイントとなります。

デメリット3:広告を理解していないと、費用対効果が悪くなる

デメリット3:広告を理解していないと、費用対効果が悪くなる
さまざまな広告の種類がありますが、よく陥りやすい間違いが「すべてをやっていればいい」と思っている場合です。
 
先ほども説明しましたが、それぞれ種類が異なる広告手法には、強みとするターゲットや広告の出し方が異なります。
 
自院に来てほしい人、または、するであろう人はどういう人なのかをきちんと分析して、最適な広告を打った方が費用対効果を上げられるでしょう。
 
逆に、きちんと分析をせずにすべての広告をとりあえず打ってしまうと、余計な費用をかけてしまい、思ったほどの効果を得られない場合もあります。
 
極端な例ですが、腰の痛みを解消したい人が集まるページで、足の痛みを解消するための広告を打ったらどうでしょうか? ページ内容とニーズが全くずれてしまうので、集客効果は小さくなってしまいます。
 
ネットは情報が拡散できる分、個人がアクセスする情報にはある程度の限度があります。自院に興味を持ってくれるユーザーに対して、最適な広告を打てるようにしましょう。

リアル集客 3つのメリット

リアル集客にも飛び込み営業、新聞広告、雑誌広告、さまざまな手法があります。
このページでは、リアル集客の代表として、チラシや広告などのポスティングを詳しく見ていきましょう。
 
まずはメリットから3つご紹介していまきす。

メリット1:地域を限定して配布できる

メリット1:地域を限定して配布できる
チラシは、地域を限定しては配布できるのがメリットの1つです。
 
整体院・整骨院・鍼灸院の場合、基本的に多くの人が自分の生活圏内にあるところへいきます。つまり自分の院がある周辺地域以外に宣伝しても、あまり集客効果は期待できないということです。
 
そうした場合、地域を限定して配布できるチラシは強みでもあります。チラシからホームページへ誘導をかければ、ネット集客と融合させることもできます。
 
まずは近隣地域の人たちを取り込み、徐々に新規のお客様の取り込みを遠方に広げてくと良いでしょう。

メリット2:広告の効果が持続する

メリット2:広告の効果が持続する
紙媒体を使った集客のメリット2つ目は、広告の効果が長続きするという点です。
 
チラシを見たとしても、その時に体の不具合などがなければ、今すぐには来てくれません。でも、チラシの効果はそこで終わりではないのです。
 
配布して月日が経ってからでも「チラシを見て電話しました」と反響があることもあります。ネットの広告とは違ってチラシは手元に残しておくことができ、いざとなった時に利用する方も多いようです。
 
チラシで大事なのは、何かの折に「そういえばこの辺りに新しい施術院がオープンしていたな」と思い出してもらうこと。関係性を続けられていれば、十分集客に繋げられます。

メリット3:認知度の拡大につながる

メリット3:認知度の拡大につながる
紙媒体はネットをあまり見ない層への認知度拡大に利用できます。またネット広告よりも、目に止めてもらえる可能性は高いです。
 
なぜなら、郵便物に交ざって投函されたチラシは、取っておくにしろ捨てるにしろ一度は手に取ることが多いからです。
 
そのチラシが必要なものか判断するために、ほんの数秒目を通してもらえることもあります。目を通してくれたの意識に、「こういうところができたのか」「何かあったら行ってみよう」と残してもらえるだけでも、チラシは成功です。
 
チラシは一回きりで終わりにするのではなく、複数回、回数を重ねて配布することも大切です。配布を続けることで、少しずつ記憶に残っていく効果を期待できます。
 
チラシを配布し続けることで「ここは頑張っているな」と感じてくれる方もいますし、地元の方が愛着を持ってくれる場合もあります。地道な努力ですが、コツコツと作業を続けているとその努力は実を結ぶ可能性は高いです。

リアル集客 3つのデメリット

リアル集客は、より通院してもらえそうな地元の方に対して、直接的にアプローチできる可能性が高いことをお話ししてきました。
 
しかし一方でデメリットも存在します。今回は、リアル集客のデメリットを3つご紹介しましょう。

デメリット1:法的に表現が制限される

デメリット1:法的に表現が制限される
チラシは「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(通称:あはき法)」や「柔道整復師法」などの法律により、使用できない文言や、記載してはいけない内容が定められています。これがリアル集客の最大のデメリットでしょう。
 
国家試験を受けた柔道整復師やはり師、きゅう師の方などは、法律関係のことも勉強されたかもしれませんが、広告の制限は毎年細かく変化しているので注意が必要です。
 
整骨院や整体院、鍼灸院の広告で規制を守らなかった場合は、保健所から指導が入ります。
それでも改善されないと、「柔道整復師法第30条第5号」、「あはき法第13条の8」により、規定に違反した者は30万円以下の罰金の支払いが命じられます。
 
また罰金だけではなく、一度問題を起こした施術院になってしまうと、せっかく獲得したお客さまからの信頼を失ってしまいます。お客さまが離れてしまう原因となる可能性もあるので、法律関係には注意しましょう。

デメリット2:チラシを迷惑に思う人もいる

デメリット2:チラシを迷惑に思う人もいる
リアル集客は、施術院側の情報をある種一方的にご近所のエリアに対して配布するものです。配布される先が、その情報を望んでいないこともあり得ます。
 
このようにチラシは、情報を求めていない人には迷惑と判断され、クレームに繋がったり嫌なイメージを植え付けてしまうこともあります。
 
また一生懸命作成したチラシでも、そのままごみ箱に入れられてしまうこともあり得るので、覚悟した上で継続する強い心が必要です。
 
ちなみに、チラシ配布を行った場合、その反響は一般的に0.1パーセントから0.2パーセントといわれています。つまり1,000件チラシを配布したとして、1件か2件反響があるかないかというのが実情です。

デメリット3:効果測定が難しい

デメリット3:効果測定が難しい
リアル集客では、その集客を行ったことで、どれだけの効果を得られたのかの効果測定があまり十分にできないのが、デメリットと言えばデメリットです。
 
 ネットでの集客手法では、クリックされる確率や検索されるワード、実際に広告からお問い合わせに繋がった割合など、細かいところまで簡単に効果測定をすることが可能です。
 
しかし、リアル集客の場合には、チラシを誰がどのくらい見たのか、どこまで読んでくれたのか、取っていてくれているのか捨ててしまったのかなど、ネットのような細かい効果測定はできません。

ネット集客とリアル集客のまとめ

ネット集客とリアル集客のまとめ
いかがだったでしょうか。
整体院・整骨院・鍼灸院のネット集客とリアル集客についてお話してきました。
それぞれのメリットとデメリットから、実際に集客法として使うときのイメージが湧いたでしょうか?
 
どちらの集客法がより優れているということはありません。理想は、リアル集客とネット集客両方に取り込み、両方をつなげることです。
 
広告をかけるときは、エリアの特徴を分析して、ターゲット像を細かく決め、適切な広告媒体を選んでいきましょう。