開業した整体師の年収は? 開業年数による整体師の収入を徹底調査

開業した整体師の年収は? 開業年数による整体師の収入を徹底調査
個人差はありますが、整体師になって3年から5年ほど臨床経験を積むと次に見えてくるのは独立開業です。
 
よほど多店舗展開などで多くの治療院を経営している院でなければ、雇われの整体師では収入に上限もあり、次のステージに進むには自分での独立開業しかありません。

開業1年目の整体師の年収は、400~600万円が20%以上

開業1年目の整体師の年収は、400~600万円が20%以上

では気になる開業した整体師の年収とはどのような感じでしょうか?

開業年数を目安にした一般的な年収を見比べてみましょう。

整体院の経営が1年目から繁盛している場合の年収

開業を見据えて雇われている時から、ーケティングなど集客に関する勉強も並行して行っていた整体師は、1年目から繁盛院を作ることも可能です。
 
整体院の売上公式は、新規患者×単価×リピート率です。
 
新規集客が十分にできた上でリピート率も維持できる施策ができていれば、初年度から雇われ時代を上回る収入になります。
 
単価も一般的には1人4000円~5000円が相場ですが、マーケティングを駆使すれば8000円などの高単価でも患者様を集めることができてしまいます。
 
その場合、1年目からでも600万円~800万円の年収を得ている整体師もいます。中には1年目から大台の1000万を越える先生もいます。
 
ただ、このような整体師は全体の1%~5%と言われています。

それなりのレベルで1年目から繁盛している整体師の年収

上記のような集客やマーケティングに長けた整体師を除き、治療技術はそれなりに高いが経営に疎いと少し苦労します。
 
それでも治療技術と人柄が良ければ、それなりのレベルで売上がたつのも整体師です。持ち合わせたセンスや才能で自然にリピート患者様やその紹介が多いケースです。
 
そのような整体師の1年目の年収は雇われの時よりも少しだけ多い400万~600万の収入を得ています。このような整体師は全体の20%程と言われています。

見積の甘さで少し経営が苦しい整体師の1年目の年収

残念ながら見積もりを誤り、軽い考えで独立してしまった整体師は開業してからかなりの苦労を強いられます。
 
経営やマーケティングの知識もなく治療技術も過信して勢いで独立開業したなら致命的です。今までの患者様が開業したら付いて来てくれると思っていたのに、いざ開業したらほとんど来院しなかった話もよく聞きます。
 
慌てて集客しようにも知識や準備もなく、資金まで少なかったら1年目にして廃業の危険もあります。実は多くの整体師がこのような状態で開業しています。
 
腕さえ良ければ、立地さえ良ければ、値段が安ければ、とどれか1つだけ満たしていても仕方がありません。見積に甘さがあると開業1年目の年収は雇われ時代よりも低くなり、酷い整体師では200万にも満たないこともあります。

開業から3年が経過した整体師の年収は800万以上!?

開業から3年が経過した整体師の年収は?

次に、開業から3年たった整体師の年収を見ていきましょう。

開業から3年間つねに繁盛し続けている整体師の年収

1年目から繁盛してその勢いのまま伸び続けている整体院は、3年目ともなると安定的に年収は1000万を超えています。
 
マーケティングの知識をさらに伸ばし、施術費だけでなく物販も取入れ収入の柱を増やしている整体院では年収が2000万に近づく先生も少なからずいます。その頃にはスタッフの雇用も視野にいれ、自院の施術の流れをマニュアル化する時期に入ります。
 
それが機能してスタッフの整体師が育つようになれば、年収はその整体師の人数で2倍、3倍に伸び続けます。1院で3人の整体師がそれぞれに売り上げている整体院では月商で3000万、年商4000万近くも上げる先生もいます。
 
その院長ともなれば年収は2000万を下回りません。

開業3年目の平均的な整体師の年収

マーケティングに長けていなくても地道な努力で患者様の信頼をかちとり、徐々に売上を伸ばした整体師の3年目の年収は約800万ほどです。雇われていたときよりは年収もかなり良くなり、生活も安定したものの、ここから伸び悩む先生が多いです。
 
治療技術が高くても集客やマーケティングを学ばなければ越えられない壁があります。
 
それが年収1000万円の壁です。
 
1人の整体院でこの壁を越えるには時間単価を上げ、患者様の回転率を高めるなどマーケティングを行い、物販なども取り入れる必要があります。もちろん完全に腕だけで成功している整体師もいますが、ほんのひと握りに及ばない人数です。

経営が3年間も苦しい状態で頑張り続けている整体師の年収

石の上にも1年で、経営が苦しいながらも3年間経営を続けた整体師の年収は、ほぼ1年目から横ばいか良くて50万~100万ほどの上乗せで、雇われの頃の年収にやっと追いつくくらいです。
 
苦労の割には収入が伴わず、整体院を辞めようか悩むことが増えるのもこの時期です。
開業3年での整体院の廃業率は96%とも言われています。
 
ただこの頃には危機感も相まってマーケティングの勉強も積み重ね、経営が上向きはじめる整体師もいます。合わせて整体技術も高くなり、患者様の紹介も増え、廃業の危険からは回避できる先生も多いです。
 
苦しみながらも3年を乗り切れば合格かもしれませんが、せっかく独立開業したなら雇われ時代よりは年収は高くありたいものです。

開業5年から10年の整体師の年収は平均1000万前後

開業5年から10年の整体師の年収は平均1000万前後

そのまま個人経営の整体院を続ける場合の年収

開業から5年~10年が過ぎると整体院の経営もかなり形になり、ここからは個人経営のまま継続するか、分院展開を試みるかのターニングポイントになります。
 
このレベルで個人の整体院を続けた場合は、年収1000万前後で安定的に経営できている整体師が多いです。スタッフを雇わずひとりで気楽に整体師を続けながら、それでも少し副収入が欲しい先生は、講師業などに手を広げます。
 
今まで培った経験を元に、整体技術はもちろん経営に関するセミナー講師や、ちょっとした整体教室を開く先生もおり、整体院の休診日に講師業を行い別収入を上げます。
 
自主開催のセミナーの場合は、参加人数×参加費-経費がセミナー収入になり、その集客力によっては1日のセミナーで20万から30万を売り上げることもあります。また外部講師として他の整体院やセミナーを行っている組織に呼ばれる場合は、1回の登壇で5万円から10万円の講師料をいただけることもあります。
 
1人で整体院を続ける場合は、1人で施術できる患者様の数には必ず限界が訪れます。また単価を上げるにもやはり限界があり、中には超高額な料金でおどろくほど年商を上げる整体師もいますが、トップクラスの1人整体院の年収は2000万円前後が平均です。

スタッフを雇用し分院展開した場合の整体師の年収

自院でスタッフを雇い、そのスタッフが成長してくると次に考えるのが分院展開です。技術力が院長のレベルに近づく頃にはスタッフも次のステージを目指しはじめます。
 
その時にスタッフを独立させてしまうか、自分の分院で院長として雇用し続ける環境を整えられるか、それにより整体師の年収は大きく変化します。分院展開を成功するには1人整体院の経営とは別の知識が必要です。
 
分院展開を志すなら開業5年~10年の間でかなり高度な経営学と人心掌握術を身につけることが必須です。分院長を任せるスタッフには、独立した場合に見劣りしない待遇を準備しなければ、いずれは院から独立してしまいますし、それを担保できる売上を確保するには相当の経営力が必要です。
 
しかし分院展開が成功した暁には法人化も夢ではなく、あなたは総院長という立場で、複数院での施術と指導にあたる立場となり、1人整体院では得ることのできない収入とやり甲斐を同時に獲得できます。
 
分院展開に成功した整体師の年収は、1院×1000万円が相場です。もし5院の展開に成功している整体師なら5000万円もの年収を得ている計算になります。
 
ちなみに分院展開に成功している整体院の院長クラスになると、年収800万円ほど、院長よりも上のポジションとなるエリアマネージャーになれば約1000万の年収も可能です。独立して1人でそれなりの成功を収めるのと同等の待遇を準備している整体院が多いです。

整体師の年収まとめ

整体師の年収まとめ

そのまま個人経営の整体院を続ける場合の年収

開業から5年~10年が過ぎると整体院の経営もかなり形になり、ここからは個人経営のまま継続するか、分院展開を試みるかのターニングポイントになります。
 
このレベルで個人の整体院を続けた場合は、年収1000万前後で安定的に経営できている整体師が多いです。スタッフを雇わずひとりで気楽に整体師を続けながら、それでも少し副収入が欲しい先生は、講師業などに手を広げます。
 
今まで培った経験を元に、整体技術はもちろん経営に関するセミナー講師や、ちょっとした整体教室を開く先生もおり、整体院の休診日に講師業を行い別収入を上げます。
 
自主開催のセミナーの場合は、参加人数×参加費-経費がセミナー収入になり、その集客力によっては1日のセミナーで20万から30万を売り上げることもあります。また外部講師として他の整体院やセミナーを行っている組織に呼ばれる場合は、1回の登壇で5万円から10万円の講師料をいただけることもあります。
 
1人で整体院を続ける場合は、1人で施術できる患者様の数には必ず限界が訪れます。また単価を上げるにもやはり限界があり、中には超高額な料金でおどろくほど年商を上げる整体師もいますが、トップクラスの1人整体院の年収は2000万円前後が平均です。

スタッフを雇用し分院展開した場合の整体師の年収

自院でスタッフを雇い、そのスタッフが成長してくると次に考えるのが分院展開です。技術力が院長のレベルに近づく頃にはスタッフも次のステージを目指しはじめます。
 
その時にスタッフを独立させてしまうか、自分の分院で院長として雇用し続ける環境を整えられるか、それにより整体師の年収は大きく変化します。分院展開を成功するには1人整体院の経営とは別の知識が必要です。
 
分院展開を志すなら開業5年~10年の間でかなり高度な経営学と人心掌握術を身につけることが必須です。分院長を任せるスタッフには、独立した場合に見劣りしない待遇を準備しなければ、いずれは院から独立してしまいますし、それを担保できる売上を確保するには相当の経営力が必要です。
 
しかし分院展開が成功した暁には法人化も夢ではなく、あなたは総院長という立場で、複数院での施術と指導にあたる立場となり、1人整体院では得ることのできない収入とやり甲斐を同時に獲得できます。
 
分院展開に成功した整体師の年収は、1院×1000万円が相場です。もし5院の展開に成功している整体師なら5000万円もの年収を得ている計算になります。
 
ちなみに分院展開に成功している整体院の院長クラスになると、年収800万円ほど、院長よりも上のポジションとなるエリアマネージャーになれば約1000万の年収も可能です。独立して1人でそれなりの成功を収めるのと同等の待遇を準備している整体院が多いです。